割り箸とストローをまとめ買い

割り箸やストローを、思い切ってまとめ買いしてみた。通販で探せば、業務用みたいな大袋がすぐ見つかる。試しに買ってみたら、これが意外とよかった。

まず単純に安い。1本あたりに換算すれば、コンビニやスーパーでちまちま手に入れるよりずっと割安だ。そして、日常的に使う頻度がそこまで高くないから、一袋を開けても「一生なくならないんじゃないか」と錯覚する。長持ちするものを手元に置いている安心感と、ちょっとしたお得感が同居している。

それに、同じ種類のものがずらっとそろっているのは、思った以上に気分がすっきりする。コンビニでもらった割り箸やストローを引き出しにためておくと、妙に雑多でごちゃごちゃして見える。サイズも質感もばらばらだから、引き出しを開けるたびに小さなノイズになる。けれど、自分で選んだものが揃っていると、見た目にも整っていて収納場所も決めやすい。

割り箸は最初から割れているタイプを選んだので、たまに出くわす「どうしてもきれいに割れない謎の箸」に悩まされることもない。ストローも、長いものと短いものを二種類そろえておいたら、どんなグラスでも対応できる。ちょっとした選択肢の余裕が、思いのほか気持ちを楽にしてくれる。

考えてみれば、コンビニで「念のため」ともらって結局使わなかったストローや割り箸は、どこかで「ゴミの延長」に感じていたのかもしれない。無料でもらえるぶん、自分の所有物という感覚が薄い。逆に、自分で買ったものは「ちゃんと使うもの」として意識できる。引き出しの中に同じものが並んでいるのを見ると、むしろ生活が整ったような気さえしてくる。

言葉にするのは難しいけれど、まとめ買いしたことで小さな余裕が生まれた気がする。たいした工夫ではないのに、暮らしの中に静かに効いてくる。そういう変化は、ちょっと嬉しい。