最近、海外のデスクツアー動画を見ていてふと思った。
あれほど目にしていたデスクシェルフが、なんだか減ってきている気がする。
数年前は、モニターアームとデスクシェルフの組み合わせが、まるで「デスクおしゃれ化の公式解答」のように広まっていた。
中でも海外で人気のブランド Grovemade の木製シェルフは象徴的な存在で、あれを置けばデスクが一気に“完成”するという雰囲気があった。
実用面では確かに優秀だ。ケーブルや小物をシェルフ下に隠せるのは便利だし、ちょっとした高さがつくことでモニターの位置も快適になる。
ただ一方で、「シェルフがあるから置いてもいいや」という安心感から、ついついガジェットやデコレーションが増えてしまう欠点もあったように思う。
なぜ減ったのかを考えてみると、いくつか理由が浮かぶ。
まず、海外のデスク界隈では数年おきに「よりシンプル」な方向へ回帰する流れがある。
また、テレワーク初期に比べて机上の作業環境を広く使う必要が減った人も多く、スペースを圧迫するシェルフを手放すケースが増えている。
さらに、モニターのベゼルやスタンドデザインが進化して、そもそも高さ調整やケーブル隠しのためにシェルフを置く必然性が薄れたのも大きい。
最近はシェルフなしでスッキリ整えたデスクが増え、そのほうがシンプルで洗練されて見える。
同時に、以前はよく見かけた大きくて主張の強いマイクアームも、最近は卓上マイクスタンドに置き換えられていることが多い。これもデスクの「圧迫感」を減らしている一因だろう。
同じくGrovemadeの定番だった、大判のウールデスクマットもあまり見かけなくなった。
そして私はというと——シェルフもマイクアームもウールマットも、すべて憧れていたのに結局買わなかった。理由はシンプル、どれもそれなりに高かったからだ。
当時は「乗り遅れた」と少し残念に思っていたけれど、こうして流行が落ち着いた今になって、買わずに済んだことにちょっとだけほっとしてる。