コーヒーは減らしたいけど、やめたいわけじゃない

コーヒーを飲む量を少しずつ減らして、今では1日1杯に落ち着いた。
最初は「午後にもう1杯」とか「夜に小さいマグで」とか、つい手が伸びていたけれど、カフェインの摂りすぎを気にするようになってからは、意識して控えるようになった。

ただ、禁煙や禁酒のような切実な理由があるわけじゃない。体調を崩したわけでもないし、強烈な依存を感じてるわけでもない。ただ「控えめにしたほうがいいかな」と思った程度だ。だから1日1杯から先は、なかなか減らす気にならない。

というか、そもそもこれ以上減らす必要があるんだろうか。
水分補給は水か麦茶ばかりで、緑茶やウーロン茶すらほとんど飲まない。トータルのカフェイン摂取量で見れば、むしろ平均より少ないくらいかもしれない。

現実的な問題を挙げるなら、コーヒーがじわじわ高くなってきていることくらいだ。かつてコーヒー器具の世界に足を踏み入れかけたこともあって、「このまま沼に沈むのでは」と自分で自分を警戒した時期もある。けれど結局、気にしているのは「お金」や「ほどほど感」であって、コーヒーそのものをやめたいわけではない。

だから「減らしたい」と言いながら、実際は「これくらいでちょうどいい」と思っているのかもしれない。
結局のところ、1日1杯のコーヒーは、習慣でも嗜好でもなく、ちょっとした安心材料になっている気がする。

やめなくてもいい、でもハマりすぎない。
その曖昧さこそが、自分にとっての“ちょうどいい距離感”なのだろう。