昔はゲームをやっていても、時間を忘れて朝まで平気で遊んでいた。
でも今は1時間もすると目も耳も疲れて、集中力も切れてくる。長くて2時間が限界だ。
だから配信者が平気な顔で3時間、6時間と遊んでいるのを見ると、まずは「体力あるなぁ」と感心していた。
けれど、よくよく考えるともっとすごいのはそこじゃない。彼らはその間ずっとイヤホンをつけっぱなしなのだ。
FPS系なら足音を聞き逃さないために密閉型のヘッドホンをきっちり装着しているし、RPGでもゲーム音が配信に載るようイヤホン必須。
自分なら30分もしないうちに耳の内側が痛くなって外してしまう。音楽ならまだしも、ゲームの効果音って不思議と聞き疲れしやすいのだ。
そんな姿を見ていると、思わず「耳が悪くなるよ」と心の中でつぶやいてしまう。
直接言うことはないけれど、こういう心配の仕方をするようになった時点で、もう自分は“そういう年齢”に来ているんだろう。
子供のころ、テレビの至近距離でゲームをしていたら、母親に「目が悪くなるよ」と叱られた。
あのときの母の気持ちを、今はちょっとだけ理解している。